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魔法の人(拓カム)

「俺、お前のこと好きかもしれねえ」

拓馬の冗談に思わず唇を綻ばせるその顔を見ていたら、感情が理性を追い越して、考えるよりも先に言葉が零れ落ちていた。
カムイが驚いて目を見開いた。赤い目がじっと拓馬を見る。確かめるように。
ひととき、沈黙が訪れた。数秒にも満たない、ほんの僅かの時間だったかもしれないが、まるで永遠のようにも感じられた。

拓馬の理性がやっとこの状況に追いついて周りを見渡す。冷静になって考えてみても、「好きかもしれない」という推測が「やっぱり好きだ」という確信に変わっただけだった。好きという感情に変化はなかった。ずっと前からその感情は拓馬の中にあったのだ。
カムイの長い睫毛が二度、三度と瞬きをした。そしてその唇が、ゆっくりと言葉を紡いだ。



青い空、柔らかい風、花の香り、麗らかな春の陽気。目を閉じてこの場所に立つと、まるでここが地球なのではないかと錯覚させられそうになる。しかし当然ながら地球ではない。彼等の母星からはとうに四季というものは失われてしまった。

獏は目を開けて辺りを見回した。広いドーム状の建物の中に彼は立っている。地球の環境が再現されたドーム内は温室のようになっており、頭上を覆うスクリーンには本物と見紛う青空が映し出され、地面には地球から持ち込まれた植物が生い茂っていた。頬を撫でる風まで感じられる。

地球から逃れてきた人間の一部は、こうして火星にコロニーのような拠点を作り、小さな村を形成して暮らしていた。獏は、拓馬やカムイを伴ってこうした各地のコロニーを訪れ、力仕事などを請け負って、人々が火星で生活するための手助けをしているのだった。

獏が今日頼まれた仕事は、高所の枝の剪定だ。ずっと上を見ていたので少し首が痛い。ごきごきと首を鳴らしながら、先に休憩に入っていたらしい拓馬の元へ向かう。

「よっす、お疲れ」
「おー……」

獏の挨拶に、拓馬は目も合わせないで生返事をした。いつもの覇気がない。おかしいなと思いながら、獏は拓馬の隣のベンチに腰掛けた。拓馬の膝の上に置いてあるミネラルウォーターは蓋すら開けられていない。

呆けた様子の拓馬の横顔をちらりと見やってから、獏は拓馬の視線の先を見た。カムイが花壇のところにいた。剪定ばさみを持って、年寄りの女性からあれこれ指示を受けている。低木の葉の剪定について教わっているようだ。はい、はい、と真面目な顔で頷いている。
不意に女性が笑ってカムイの背中をばしばしと叩いた。カムイは肩を縮こまらせてそれを受け、困ったように笑った。なんということはないいつもの作業風景だが、拓馬はぼうっとした顔のままカムイから目を離さない。

「……あいつ、変わったよなあ」

獏がしみじみと呟くと、隣の拓馬が無言で大きく頷いた。二人とも、カムイの変化をしっかりと感じ取っていた。
まず、纏う空気が柔らかいものになった。そして小さなことでも表情を緩めて笑う場面が増えた。地球にいた頃よりも、むしろ火星に来てからの方が生き生きとした顔をしている。刺々しさがなくなって、年相応の明るさを得たような印象だ。人当たりも随分とよくなった。獏も拓馬も、今のカムイの方がより身近に感じられた。

「ちょっと前まではさ、あいつがああいうふうに笑うとか、考えらんなかっただろ」

カムイと言えば、常に張り詰めた空気を纏って、険しい表情をしている難しそうな奴というのが獏の印象だった。それはカムイが置かれた立場だとか、その肩に負った荷物の重さがそうさせていたのだと思う。
今のカムイは、肩の荷が下りたのか、すっきりとした顔になった。「清爽」という言葉がぴったり合う。元々の端正な顔立ちに爽やかさまで加わったら、それはもう周りが放っておかないだろう。
――現に、カムイから目を離せない奴がここにいる。

獏は隣に座る拓馬をまじまじと見た。拓馬はカムイを見ることに夢中で、獏からの視線には気付いていない。だいぶ重症だ。何かがあったらしいと察するには十分すぎるほど様子がおかしい。

「お前、カムイとなんかあったのか」

下手に探りを入れるよりは直接訊いてしまった方が早いだろう。獏と拓馬は元々そういう隠し事はしない間柄だ。単刀直入に問いを投げかけると、拓馬は一瞬動きを止めて、それから細く長い溜息をついた。流拓馬という人間にはあまりにも似つかわしくない溜息だった。

「……昨日さ、花壇に花植えただろ。パンジーとかビオラとか」
「ああ、植えたな」
「その時に……なんか、あいつが俺の隣に来るタイミングがあって。気付いたらあいつに好きだって言ってた」
「なるほどな、好きだと………………『好き』ぃ!?」
「声がでけえ」

拓馬は、素っ頓狂な声を上げた獏の口を素早く塞ぐ。獏は慌てて声のトーンを落とした。
幸い、カムイは剪定の作業に取り掛かっていて今の会話は聞こえていなかったようだ。

「お前告白したのか!?カムイに!?」
「……した」
「おいおいそういう面白えこと俺抜きで進めるなよな……!動画とか撮ってないのかよ」
「撮るか馬鹿」

茶化す空気を感じ取って、拓馬は獏の横腹を肘鉄した。拓馬は憮然とした表情をしている。悪い悪い、と獏はベンチに座り直した。

「お前が妙にふわふわしてる理由にも合点がいったぜ。まあ遅かれ早かれお前らがそういう関係になるだろうとは思ってたけどな~~なんだ昨日だったのかよ~~そういうことは早く言えっつうの~~!」
「……獏、お前なんか勘違いしてねえか?」

幼馴染の朗報に浮かれる獏とは対象的に、拓馬は底冷えするような声で一言ぴしゃりと言い放った。その反応に獏の顔から表情が消える。まさか、と顔を歪めた。

拓馬がカムイに特別な感情を寄せているらしいことは随分前から知っていたし、カムイも満更でもなさそうな雰囲気だった。というか完全に両想いというやつだった。二人の一番近くにいる獏からしてみれば、これで付き合っていないのがおかしいと思うくらいの距離感だった。だから早くそういう関係になっちまえよと急かす気持ちもあったわけだが。
拓馬から告白すれば、カムイは当たり前にOKを出すものだとばかり思っていた。しかし拓馬の様子からして、これは。

「……もしかして振られたのかよ?」
「………………………………」

拓馬の沈黙が何よりの答えだった。マジか……と獏は天を仰ぐしかなかった。カムイが拓馬の告白を断るという選択肢はこれっぽっちも考えていなかったのだ。

「え、なんで?本気か?言っちゃなんだがカムイ、明らかにお前のこと好きな空気出してただろ」
「俺だってそう思ってた!だから告白したんだ!……でも『お前の気持ちには応えられない』ってはっきり言われたんだよ」
「えええ……?理由は訊いたのか」
「もちろん訊いた。『分からない』だとよ」
「分からないって、なにが」
「……俺の方が聞きたい」

ここまで打ちのめされている拓馬も珍しい。急に口数が減る。ミネラルウォーターの蓋を勢いよく開けたかと思うと、そのまま一気に全部飲み干した。空になったペットボトルが拓馬の握力でぺしゃんこになった。納得がいかないという顔をしている。だが、取り付く島もなかったのだろう。
背を向けて去っていくカムイと、呆然としてその場に取り残される拓馬の光景が目蓋の裏に浮かんでくる。いたたまれなくなって獏はまた天を仰ぐしかなかった。



告白失敗。

重すぎるその四文字を獏は持て余していた。未だに信じられない。――だってどう考えても拓馬のこと好きだろ、あいつ。
「あいつ」――カムイは、花壇の植物に水遣りをしているところだった。だがさっきからホースを持つ手が動いていない。そのせいで一箇所にばかり水が降り注いで、花壇から水が溢れそうになっていた。

「カムイ、水、水」

獏が脚立の上から声をかけると、カムイははっとしたように顔を上げて水遣りを再開した。だがしばらくするとまた手が止まり、ぼうっとした顔になる。

カムイの視線の先には拓馬がいた。人間の子供たちと一緒に、もみくちゃになって遊んでいる。拓馬の両腕に子供が一人ずつぶら下がり、拓馬がぐるぐる回るとその度に悲鳴のような歓声が上がった。「ぼくも!」「わたしも!」と子供たちは次から次へと同じことをねだってくるが、拓馬は文句ひとつこぼさずに「順番な!」と快活に笑った。
カムイに振られて傷心の最中だろうに、子供たちの前ではそんな様子はおくびにも出さない。我が友ながら健気な奴だなあ……と獏はしみじみとしてしまった。

子供たちと遊ぶ拓馬を、カムイはじっと見つめている。水遣りをする手が疎かになるのにも気付かないほどに。こいつも大概重症なんじゃないかと獏は苦笑いした。

告白が失敗したという報告を受けてから、既に三日が経過していた。その間、獏はカムイの様子を注意深く観察することに努めた。拓馬の告白を断ったからには相応の理由があるはずで、それを探らねばならないという使命感に燃えていたのだ。
なにしろ獏は拓馬の幼馴染であり、一番の親友であるという自負がある。その親友がああもしょげ返ってしまったのだ。俺が一肌脱がねばなるまいと思うのは自然な流れだった。

だが、この三日間カムイを観察して分かったことは一つしかない。「どう考えてもカムイは拓馬のことが好き」という、とっくに分かっていたはずの事実だけ。
拓馬がカムイを見つめるのと同じくらい――いや、下手をしたらそれ以上に、カムイも負けず劣らず拓馬を見ている。こうして拓馬が子供たちと遊んでいる時だとか、拓馬が村の人々と談笑をしている時だとか。
獏が拓馬と話している時にも視線を感じる。もちろん獏ではなく拓馬の方を見ているのだろうが。拓馬が顔を上げるとすぐに目を伏せるから気付かれていないだけだ。

その赤い目は、いつも拓馬の姿を追っている。それを「恋」以外の呼び名で表す術を、獏は知らない。

「カムイ、また水溢れそうになってんぞ」
「あ……すまない」
「ちょっと休憩するかあ」

ぼけっとしたカムイの背中を軽く叩いて、獏は半ば引きずるようにカムイを休憩所まで連れて行った。カムイはおとなしくされるがままになっている。
休憩用の椅子に座ってからも、カムイの視線の先には相変わらず拓馬がいる。

「そんなに拓馬のことが気になるか?」
意図を悟られないように少し冗談めかして言ってやったが、カムイは表情を動かさなかった。気を損ねたわけでも、照れがあるわけでもない。静かに瞬きをして、まっすぐに拓馬のことを見つめ続けている。それは獏の言葉に対する肯定と同じだった。

「……こんな穏やかに過ごせる日が来るとは、夢にも思わなかった」

カムイがひそやかに呟いた。繊細な硝子細工に触れる時のような慎重さで、その言葉を紡ぎ出した。喜びや嬉しさよりも、戸惑いの方が多く含まれているように獏には思えた。

「夢じゃあないぜ。ちゃんと俺たちの手で掴み取った未来だ」
「だが、俺だけの力では絶対に辿り着けなかった。俺は……壊すことしか選べなかったから」

同じ未来を見て、拓馬とカムイは違う道を選んだ。人類を滅ぼそうとするカムイを、拓馬は命懸けで止めた。地球は人間が生きていけない星になり、ゲッター線によってハチュウ人類も安住できなくなった。あまりにも多くのものが犠牲になった。

「どんなに振り払っても、それこそ本気で俺が殺そうとしても、あいつは俺の手を絶対に離さなかった。何度でも繋ぎ直してきた。……すごいな、あいつは」

素直な賞賛の言葉がその唇から零れ落ちた。カムイは眩しいものを見るかのように目を細めた。視線の先にいる拓馬は、子供たちと一緒に元気に笑っている。拓馬が決して諦めなかったからこそ掴むことができた景色だった。

「なあ、獏。拓馬はいい奴だな」
「それは俺が保証するぜ」
「もし俺の立場にいたのが誰であっても、……それが俺じゃなくても、あいつは同じように追いかけたんだろうな」
「ああ。あいつはそういう奴だ」
「……だから俺は、拓馬を好きになったんだ」

――んん?
カムイと同じように感慨にふけっていた獏は、聞き捨てならない言葉が耳に入ったような気がして一瞬で現実に引き戻された。ついさっきカムイが言った言葉を頭の中で何度も反芻する。

「今、拓馬のこと好きって言ったか?」
「言った」

カムイは恥ずかしげもなく頷いた。やけに思い切りがいい。嘘をついているわけでも、冗談を言っているわけでもなさそうだ。だがそれはそれで問題だった。

「……でもお前、拓馬の告白断ったんじゃ……」
「あいつから聞いていたのか」
それなら話は早いと言わんばかりの態度だった。
「確かに俺はあいつからの告白を断った。今の俺では、その気持ちに応えることはできないと思ったからだ」
「そりゃどういう意味だ?好きだって自覚あるなら別に迷うことないだろ」
「……分からないんだ」

カムイの表情に影が落ちる。拓馬を好きだと言い放った時にはあれだけ堂々としていたのに、急に自信をなくしたように声が小さくなる。

「あいつは誰にでも同じように光を振り撒く。俺はそういうところを好きになった。でも、だからこそ分からない。俺がたまたまその立場にいただけで、本当は誰だってよかったんじゃないか。俺である必然性は、きっとない」

拓馬は太陽のような男だ。良くも悪くも裏表がない。誰に対しても苛烈な光と純粋な優しさでもって接する。自分の上にも下にも人を置かず、あくまで平等な立場でいようとする。あまりにも明け透けに言うから反感を買うこともあるが、そんな実直な人柄に惹かれて集まる者も多い。
カムイもその一人だった。大勢存在するうちの一人。

「あいつに好きだと言われた時、『どうして俺なんだ』とは訊けなかった。俺じゃなくてもよかったと気付くのが、怖かった」

もし、カムイの立場にいたのが別の誰かだったとして。それでも拓馬は変わらずその「誰か」を命懸けで追いかけただろう。その「誰か」と共に、未来を掴み取るために戦い抜くのだろう。そう考えたら、何も訊くことができなかったのだ。
カムイは拓馬から視線を外し、俯いて足元の地面を見た。隣に座る獏は、カムイの背中が突然小さくなったように思えた。

――そんなことで?
獏は気が抜ける思いだった。お前そんなことで拓馬のこと振って、今までくよくよ悩んでたのかよ、と。カムイ本人にとってはひどく深刻な問題なのかもしれないが、獏にしてみれば「そんなこと」でしかなかったのだ。

「……カムイよお。お前、難しく考えすぎなんじゃねえのか?」
頭を掻きながら獏は言う。さてどう伝えたものか。頭でっかちになって堂々巡りをしている友人相手に、うまいこと説明できる気がしない。だが話は単純だ。流拓馬という人間は、他の誰でもなくカムイ・ショウを選んだということ。それだけが伝わればいい。

「そりゃまあ、あいつはいい奴だから、相手がお前じゃなくたって同じように首を突っ込んだだろうな。でもよ、ハチュウ人類と人間とのハーフで、恐竜帝国の皇位継承者で、ゲッターパイロットで、宇宙の未来を守るために人類抹殺しようと考える大馬鹿野郎がこの宇宙にどれだけいるのかっつう話だ」
「……それは」
言い淀んだカムイに対して、獏は畳み掛けるように言葉を重ねる。

「更に言わせてもらえばな、人にじろじろ見られんの嫌がっていきなりぶん殴ったり、よく分かんねえタイミングで怒り出したり、口より先に手と足が出て止まんなかったり、そのくせ変なとこで気を遣って一歩引いちまったり、自分の立場にがんじがらめになって口つぐんだり、頑固で融通きかなくてめんどくさくて、可愛げゼロかと思えばたまに笑う顔がちょっと可愛かったりする奴は、どこ探したってお前しかいないだろ」
「………………」
カムイは黙りこくった。追い打ちとばかりにとどめの一言を言い放つ。

「だからさ。確かに『誰でもよかった』かもしれねえけど、拓馬にとっては結局のとこ『お前だけ』なんだよ、カムイ」

――余計なことをべらべらと喋りすぎてしまったかもしれない。だが、しょげ返っている拓馬のあの顔を見てしまった以上、親友としてどうにかしてやりたいと思わずにはいられなかったのだ。ましてその相手が「本当に自分でよかったのか」なんて下らないことで悩んでいるなら尚更。
カムイは何度も瞬きをしては、離れた場所にいる拓馬と、隣にいる獏を交互に見ている。

「……そういうものなのか」
「信じられねえなら本人に直接聞いてこいよ」

ここまで獏が言葉を尽くしてもなお確信がもてないといった顔だ。ああほんとにめんどくせえなこいつ!獏は内心暴れ出しそうだったがぐっと堪えた。めんどくさい奴だからこそ拓馬はお前を選んだんだ、と先程言ったばかりだったからだ。
カムイはまた黙ってしまった。だが、その横顔からはさっきまでの自信のなさは消えたように思えた。

「……そうだな。ありがとう、獏。おかげで目が覚めた」

カムイがすっとその場で立ち上がった。迷いのない目をしている。獏が呼び止める間もなく、カムイは拓馬がいる方へとまっすぐに歩き出していた。
子供たちと遊んでいた拓馬が手を止めてカムイと対面する。この距離では二人の会話の内容までは聞き取れなかったが、カムイが何か二言三言話した。それを受けて拓馬が怪訝そうな顔をする。周りにいる子供たちは、二人のやり取りを不思議そうに見上げていた。

拓馬が何かをカムイに向かって言った。するとカムイは――ゆっくりと拓馬に近付いて、キスをした。

「え」
離れた場所からそれを見ていた獏は思わず声を上げた。一呼吸置いて、周りのギャラリーがきゃあっと黄色い声を上げる。キスをされた拓馬は呆然とした顔をして口をあんぐり開けていた。これだけ動揺している拓馬を見るのは久しぶりだ。しばらく放心したように硬直していたが、だんだんとその顔が赤くなっていくのが分かる。

百面相をする拓馬とは対象的に、カムイは相変わらず涼しい顔をしていた。真面目で冷静なようでいて、時々予想もつかないほど大胆なことをする。たまによく分からないことをする奴だとは思っていたが、今の行動でますます分からなくなった。

「でも、まあ……ハッピーエンドってやつなのか?」

獏はまるで他人事のように呟いた。獏とて十分に当事者なのだが、他人事だと思わなければやっていられなかった。また面倒事に巻き込まれそうな予感だけがビンビンと感じられる。
春めいた風が、吹いていた。

 


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2021/11/21

BGM:魔法の人/奥華子

「出会えたこの奇跡が すべてを変えてゆく」